今日は、「ふるさとの四季」を中心に歌いこみました。
最初の【故郷】では、(うさぎ)の(う)が遅れる。これまでも何度も練習してきているが出だしの音の立ち上がりが遅れる。最初の音符が打った瞬間はすでに母音の(う)が横隔膜から出ていなければならない。【春の小川】についても(きーしの)(すーがた)の語頭(き:ki)、(す:su)についても同じ、音符がうつ瞬間の直前に子音k,sが発声されて母音i,uが立ち上がっていることで和音の響きが明瞭になる。【朧月夜】アルトの入りで主張がソプラノに比べて弱い、ソプラノと聞きあうのではなく、聞かせ合う自己主張を前に出して歌いたい。【鯉のぼり】3番目の歌は(ももせの)語頭は母音のOになっていなければならない。(わがみににーよーや)は子供たちに呼びかけている情景をはっきり意識して歌う。前に訂正したように[66],[70][74][80][96]小節は(付点8分音符+16分音符)の箇所は(8分音符+8分音符)に修正しているので注意してうたうこと。【茶摘み】踊りのリズム(ウンパパウパーパ)に乘って楽しく歌うこと。【村祭り】(ドンドドンドン)は、母音のOを横隔膜を使って腹から響かせれば、本当の太鼓のように聞こえてくる。【もみじ】歌いだしの(あーきの)2番目の(たーにの)これも語頭の子音が遅い。打った瞬間は母音のaが横隔膜から出ていなければ、鈍い音になってしまう。【雪】は子供がはしゃいだ情景を思い描き重くなりすぎないように。【故郷】歌いだしの歌詞(いかに)は音符通りに(い)(か)(に)ではなく言葉として歌うこと、この2番目の歌詞は弱音を吐いて苦しい状況の挫折の歌、一方3番目の歌は目を前方に向けて胸を張って故郷の山川に自己のidentityを見出した力づよい歌と解釈できる。そのことを念頭に歌い上げて欲しい。
「富山に伝わる三つの民謡」は通して歌いました。こきりこの完成度にくらべ、越中おわら、麦やはまだ不十分。最後にローレライから【ローレライ】と【埴生の宿】を歌いました。
これまでの練習で指摘してきたことを念頭に自分自身で発音、発声を修正してゆければもっともっと歌の表情が見えてくる。この合唱団はそのレベルまで来ているとの励ましのお言葉で練習を終えました。
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