「富山に伝わる三つの民謡」から1.越中おわらについて、掘り下げて練習を行いました。
冒頭の[祈り]5p~8pは、もっとも大事なパートです。テノールの(かぜふくなー)につき(かぜ)は8分音符+付点8分音符となっているが、軍歌のように強調した歌い方ではなく言葉として自然に歌う。(なー)はたっぷりと歌いデクレッシェンドしてゆく。女声パートと掛け合いで(なー)が繰り返される。(にひゃくとうかの)で(にひゃく)は一つの言葉として3連符に分けずに歌う。(とうかの)の(と:to)は拍の直前に子音tで母音Oをしっかり響かせる。(かぜのぼん)が何回か出てくるが(ん)は舌を上顎につけるだけで発声できる。7p(さあ)は呼びかけ、7p最後から8pの(いのりうたー)は、この部分のクライマックスで、ソリストが客席に向かって胸をそらせて歌い上げるように響かせる。
12pからの(えっちゅうでたてやま~だよ)の歌詞に意味はない。歌い踊る楽しさが表現できれば良い。
15p[夜]の(よがふけるー)は、これまでも幾度も練習してきたフレーズ、完璧な音程と響きを持った(よ:yo)を準備する。8分音符の4連符は、切らずに言葉として歌う。
つぎに2.こきりこを通しで歌いました。とてもよく歌えている。大きな方向性があっている。歌いこんでさらに完成度を高めてゆきたいとのコメントを頂きました。3.むぎやは
途中の(ジャントコーイ ジャントコイ)が弱い。しっかり横隔膜を響かせて力強く歌うこと。
つぎに「ローレライ」を歌いました。
「ローレライ」では1番、2番とうたってきて、最も大事な3番(こぎゆくふなびと)で集中力が途切れている。(こ:ko)を例によって母音oを十分響かせて、感情豊かに歌うこと。
「アニーローリー」では、でだしの(あさつゆひーかる)が漫然と歌っている。キラキラと光っている朝露のイメージを美しく歌い上げる必要がある。男声パートの(かぜにゆれーてた~)は思いっきり素敵に、恋人への想いがあふれ出てくるように歌で表現したい。
「別れ」アンコール曲の「峠の我が家」を歌い、練習を終えました。
それぞれの歌の出だしでの横隔膜を落として準備する基本動作、最初の発音の母音を十分響かせること。そしてその歌のイメージをしっかり表現すること。を改めて確認させられました。
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